アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
デリカシーねーの
-
ベルカが
何かオレに喋ろうとした。
挨拶以外のことを、
オレが喋るとまた、
アイツを壊してしまう気がしたから、
オレはアイツの言葉を遮った。
でも、
アイツは、何も言ってこなかった。
そうこれでいい。
でも、
少し気になることがあった。
だから、
聞いてみた。
「お前、ピアス、外さないのか?」
そう、ピアスなんてしていたら
ベルカにとってつらい過去に触れてください
って言ってるようにしか思えなかったから。
そう思ってから聞いたのに
ベルカは
泣きそうな、困った顔をして
返してきた。
「……やっぱり、ダメ…だよな…?」
ああ。
やっぱりオレはデリカシーっていうものが
ないんだろうか…?
オレがよそ事をう喋ると、
きまってアイツはツライ顔をする。
「…お前がしたいなら…いいと思う。」
「…これは、オレが存在していいっていう証なんだ。」
そう言い、
ピアスに触れた。
そう
イルカが彫られた金のピアスは
フォルネーゼ時期当主の証。
「そうか、悪かったな。」
「…いや、大丈夫。」
そう話していたら、
食間へついた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
39 / 224