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命令
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オレの言葉に、
皆はオレを見た。
「…えと、オレ、金もないし、ここに置いてもらっているのに、
これ以上迷惑をかけてはいけないと思って…」
言い訳をするようにオレは
そう言葉を発した。
「ベルカ…」
ボスに名を呼ばれ、
ビクッと肩が跳ね上がる。
「お前は仲間、つまり、家族も同然だ。
だから、そんなこと、気にする必要などない。」
そう言ってくれた。
なんていいヒトなんだろう。
こんなヒトを敵と言っていた父さんが
アホらしくて仕方がなかった。
でも、
その好意には裏があるんじゃないか、
同時に思った。
「ボスー。
ベルカ、自分の銃も持ってないんですよー?」
とルノアが言った。
「そうか、
なら、今日買いに行ってきなさい。」
「ですから…お金が…」
「わしが払う。」
「いえっ…そんなこ「命令だ」
「………」
そんなのずるい。
命令だったら、逆らえない。
けど、とてもありがたくて、
ココロはとても温かく、居心地がよかった。
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