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見つめあうと…
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ワルツをもう何度も踊っている。
ディオンのリードのおかげで、
だいぶ踊れるようになった。
最初はドレスとか動きづらくて、
ヒールも高くてフラフラしてた。
これも、
ディオンのおかげだ。
ありがとう…そう言いたかったが、
オレはディオンの足に引っかかり、こけそうになった。
「ベルカ!」
ディオンは、支えようとしてくれたが、
オレのドレスを踏んで、
一緒にこけた。
「…ごめ…ディオ・・・」
今の状況は第三者からみたら、
絶対襲われているようにしか、
見えない図となっている。
お互い、固まっていて、
ただ、見つめ合っていた。
「……」
「……」
口と口が触れ合いそうになるギリギリの
とこに、ディオンの顔がある。
オレの鼓動は早くなった。
ドクン…ドクン…
目、
綺麗だな…
ドクン…
「…ベルカ…」
優しくオレの名を呼ぶ。
ああ、
ディオンの声だけで、
オレはこんなにも、
胸が高鳴るなんて
思いもしなかった。
なんで、
今更気づくんだよ…
喋れなかった時だってそうだ。
寂しかった。
話したい
ディオン…
オレ、
あんたがスキかもしれない…
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