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リード・ボロネーゼ
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隣を見ると、舞踏会の日、
サイトといたヒトだった。
サイトが主人と呼んでいたヒト。
リード・ボロネーゼ
「…?オレの顔に何かついてるか?」
「あ、いや…別に…」
幸い、
このヒトにはオレがあの時の令嬢だとは
ばれていない。
自然に振舞うのが一番。
「…ふん。」
と、そっぽをむいた。
なんか難しいキャラだな…
そう思い、席に座った。
昼休みになり、
屋上に呼び出された。
「…はっ…五大貴族も落ちたものだな…」
「…」
「今お前、テトのとこにいるんだって??」
「…だったら?」
「ほんと、屈辱だよな??ベルカ様。
ひとりぼっち。
かわいそー」
「そのうち、捨てられるんじゃない??」
ズキっ
とココロに傷がつく。
当たり前のように今まで暮らしてきた。
家のことなんて考えたこともなくて、
もし、出て行けって言われたら?
そう思うと
急に孤独感に襲われた。
「……」
「なんとか言えよ!!!」
オレの胸倉をつかんだ瞬間、
ガアアン!
と音がして
オレと相手の顔の間にヒトツの弾が
通った。
恐る恐る、
弾の方向を見た。
撃っていたのは
リード・ボロネーゼだった。
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