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仕組んだのは…
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「だからお前らは弱いんだって…
大人数でしか一人の者をイジメれないなんて。」
そう言って銃口から出ている煙をフッと吹いた。
その姿がなんともかっこよかった。
オレを呼び出した奴らは
屋上から去った。
オレは一息ついて、リード・ボロネーゼの顔を見た。
「…お前ベルカっていうんだろ?」
「…おう。」
「知ってると思うけど、
お前の使えていたサイトは今こっちにいるから。」
なんでそんなこと
わざわざ言うんだよ…
「へえ?
じゃあ、アンタの家に行ってアイツ殺さないと…」
「!!そんなことさせない!!」
「!?」
リードはそう言ってオレに銃を向けた。
「……オレはアイツを愛してる…」
「…だから何だっていうんだよ。
こっちは家族も屋敷の皆も殺されてる…
アンタなんかにこの気持ちが分かる訳ないだろ!!」
オレだって
愛していた。
アイツを。
信じていた。
「やめとけよ。
アイツを愛したって
裏切られるだけだぜ?…てーか。
お前が命令した?オレの大切なものを殺すようにって…」
「…いやあ、ほんと、頭いいね。」
リードは楽しそうに笑っていた。
「!!!」
何も言えなくなった。
コイツが仕組んだ…
サイトとコイツは…グルだったってことだ。
「…はっ…」
なんだよ。
これ。
もう訳わかんね…
オレは逃げるように屋上から去った。
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