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なんで?
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それから、
オレはどう帰ったのか、
覚えていないが、
屋敷の中にいる。
部屋でぼーっとしている。
ただ、
サイトの言いかけた言葉が
気になって仕方がなかった。
「私は…」
どうでもいいはずなのに…
でも、
サイトは
どこか哀しそうだった。
オレの家族を殺したヤツが
どうしてあんな顔をするのか
わからなかった。
「…何言おうとしてたんだよ…」
舞踏会の夜から、
完全にサイトへの恋心はさめた。
けど、
気になって仕方ない。
「ベルカ、いるか?」
ディオンだ。
「ああ。いる。」
キイっと
ドアの開く音がした。
ディオンを見ると、
なんだか落ち着く。
ディオンは
オレの傍までやってきた。
そして、
優しく抱きしめてくれた。
「何があったんだ??
学校を抜け出すなんて…」
そう聞いてきた。
「…大丈夫だよ、ディオン…ありがと…」
そう、
オレはアンタを見るだけで安心できるんだから…
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