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手紙
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ベルカsaid
ハルスタイン
ありがとう。
お前がオレのためでなく、
サイトのために、行動を起してくれたから、
ちゃんと、
本当のことが知れた。
全部、全部。
『逃げるなよ!』
別に、話はちゃんと向き合ったから、
いいよな?
黙って、死ぬつもりはないから、
大丈夫。
ちゃんと、
今のオレの気持ちを言うよ。
この紙に全てつづるよ。
牢を出て、
階段をあがると、そこは屋敷の部屋だった。
そこにあった、適当な紙一枚と
ボールペンを取り、
いつ目覚めて
怒ってくるだろう彼の姿を思い出しながら、
今まで会った一人ひとりに書いた。
こうして振り返ると、
皆言い思い出で…
テトを始めとする、
ハイベルトの屋敷の皆には本当に世話になった。
特にディオンはオレの支えになった。
「…さよなら…ありがとう。」
目からこぼれる涙を拭きながら、
オレは書き続けた。
あの事件から、たくさんの人に
助けられて、
オレは幸せモノなんだよな…
でも、
サイトの人生を狂わせたのだから、
皆を巻き込んだのだから、
「…消えないと…」
だって、
守ってもらってたなんて思うと、
自分が許せなくて。
どうしたらいいかわかんなくて…
「……はあ。」
ほら、今だって、ため息が出る。
もう疲れたんだ。
だから、もう開放してくれないかな?
オレには重すぎた…
手紙をここの執事に渡して、
牢に居るハルスタインの元へ向かわせた。
そして、オレはこの屋敷を出て、
始まりの場所へと、
足を運ばせた。
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