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幽閉
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エントランスの天上は高く小さな窓が無数にあるため、中は意外に明るく、高支那の冴えた表情もよく見てとれた。
その高支那がゆっくりと足を踏み出し、タケルに近づく。
この陰鬱とした城の雰囲気に気圧されたのか、どこか危険なものを感じとったタケルは、素早く立ち上がると間合いをとるように後退った。
だが高支那の動きの方が早く、すぐにタケルを捕らえるとエントランスの壁へと押し付けたのだった。
両腕を押さえつけられ身動き出来なくなったタケルに、高支那は低く冷めた声を落とす。
「どうした?怖いか?」
その言葉にすぐさま反発するタケル。
「誰が怖がるかよ!」
いつもの気の強さを見せるタケルに、高支那の加虐心は煽られその瞳に静かに青い炎を宿らせる。
「もう本当に逃げられないぞ」
――それが最後の警告だった。
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