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謎の靴音
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わかっていた返事だとはいえ、タケルにはどうにも納得がいかない。
「オレをこんなとこに閉じ込めてどうすんだよっ!」
何がしたいんだ――
タケルにとっては高支那の言動は理不尽極まりない。
そんな高支那から返ってきた言葉は――
「お前を守るためだ」
タケルにとっては理解不能なものだった。
「オレを守る?どういうことだよ」
だがそれ以上、高支那からの返事はなかった。
無言のまま、扉の下の方にある鍵つきの換気小窓から食事の差し入れをする。
タケルはそれを見ながら眉根を寄せた。
まるで自分がペット扱いされているようで嫌だったからだ。
そんなタケルの思いを余所に、高支那は用だけ済ませるとその場をあっさり後にしたのだった。
だがその夜――
恐れていた事が起きてしまう。
あの謎の靴音がまた聞こえてきたのだ。
段々とタケルのいる部屋へと近づいて来る…
コツッ…コツッと……
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