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男の正体
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覆い被さるように押し倒されたタケルも負けてはいない。
強い意思を見せつけるかのように高支那を睨み上げる。
「いつも強気だが、ここに来てから更に増したな」
まるでそれが期待通りだと言わんばかりの高支那の不遜な言い方に、一瞬ムッとするタケル。
だが、どんなに冷血で冷酷で冷淡でも、高支那のそれはあの謎の男の異形な不気味さとは違うと思っていた。
そんなこと考えるまでもない、と。
それでもやっぱり高支那は甘くなく――
その唇がタケルの口を塞ぎ、手が服の中へと強引に入り込む。
「…ん…っ…!」
暖炉の火が消えていたため部屋が寒く、高支那のロングコートを羽織ったままだったタケルは、動きを抑制されてしまう。
ずれたコートのせいでうまく動きがとれないのをいいことに、高支那の手はタケルの肌を堪能するように弄ぶ。
「高…支那…いい…加減に……しろ…よ…」
なんとか解放された口からは、苛立ったような声が漏れる。
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