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男の正体
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それは高支那の闇――
こうなるとタケルの力をもってしても敵わない。
いや、体力に自信がないわけではなく、高支那の心の奥深くに潜む闇の部分があまりに根深く、タケルにはどう接していいのかわからないのだ。
心を開いてくれたのかと思えば一瞬で覆される。
だが、かといってこのまま好き放題にされるのも我慢ならない。
「もう抵抗しないのか?」
高支那が冷ややかな笑みを浮かべる。
その真意を探るようにタケルは睨み続ける。
しかし――
考える間もなかった。
高支那はタケルの髪を乱暴に鷲掴みにすると、
「あの男の正体を掴むまでもない。あいつは俺だ。俺があいつだ――――――ここからが本当の地獄だ」
鋭利な瞳と、どこまでもどこまでも低い声と、高圧的な言葉を吐き捨てたのだった。
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