アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逃げる
-
逃げ出したい...
ふとよぎったその言葉...
逃げられるのかな
亜樹から
家族から
全てから...
でも捕まった時の方が怖い...
亜樹「早くズボン履いて、帰るよ」
俺はとりあえずズボンを履いた。
逃げる逃げないは状況で判断しよう。
逃げるにしても方法を考えないと、
亜樹「おれ、先に出てるから、しっかり手洗って来なよ」
亜樹が先に出た。
でも多分入口に居るはず、今行ったら確実に捕まる
どうすればいい、
今じゃない
もう少し、タイミングを見よう
亜樹「...でさぁ、って聞いてる?」
やばッ
亜樹の話何も聞いてなかった
「き、聞いてました」
亜樹「あっそ、じゃあどっちにする?」
「え、」
亜樹「何?答えないなら両方だよ
どっちがいいの?」
「...(聞いてなかったから答えられるわけが無い。どうしよう。なにか答えなきゃ)」
亜樹「それとも、やっぱり聞いてなかった?」
無理、分かんない。
どうすればいいのか...
「...めん、なさぃ」
亜樹「え?なに?」
「ごめんなさい。聞いて、ませんでした。」
亜樹「...そ、何?考え事?何考えてたの?」
「...進路について...」
『逃げるタイミングなんて口が裂けても言えない...』
亜樹「へぇ、逃げようとしてたんだぁ」
「?!違います!そんなことは」
どうしよう、口に出てた!
やだ、怖い
亜樹「だって今自分で言ってたじゃん」
「違います。そんな事考えてないです。」
怖い、怖い、こわい
どうしよう。
どうすればいい。
亜樹「自分で言ったことに責任持てないの?
お前は今、逃げようとしてたんだよ」
違う、、でも、違わない
逃げたい、一瞬でもそう思ってしまった。
逃げられないのに...
「...ごめんなさい」
亜樹「謝るだけ?」
「ごめんなさい、何でもします。何でも言う事聞きます。
許してください。お願いします...」
もう、逃げられない
地獄の扉が開いただけだった。
亜樹「何でも言う事聞くんだね?」
「...はい」
亜樹「そ、じゃあ帰るよ、」
「...、」
その後は亜樹に手を引かれ、多分逃げないように...
家まで帰ってきてしまった...
これから...
これから俺はどうなるんだろう...
明日は学校行けるのかな
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
20 / 26