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crownルームを出るといつもの光景だった。
ホールの中央まで歩くと背中にトンっと衝撃がきた。
「ひぃろぉ。遅いよー、結衣寂しかったんだからぁ」
演技なのか本気なのかフラフラの結衣さんが背中に抱きついてきた。
「ほら、結衣さん。座って、水飲んで」
crownにいる限りはお客様としてもてなす。
たとえ、偽物だったとしても。
「やぁだ、ひろ飲ませてぇ」
猫なで声でくねくねと胸を押し付けてくる。
女嫌いの俺にとっては鳥肌モノだ。
やっと水を飲ませて落ち着かせると、少しトーンの下がった声で
「さっきの一緒にいた人は誰なの?」
と聞いてきた。
「オーナーの知り合いですよ」
嘘はついてない。実際は監督さんが知り合いなだけで直接的な関わりは無いのだろう。
「そうなんだ.......」
何も気にせず答えたこの時を俺は後悔した。
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