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「着いたぞ」
声と同時に車のエンジンが止まる。
子供みたいに海を見てはしゃいでしまった手前なんとなく恥ずかしい。
無意味に使われていない灰皿のフタをパカパカしていると
「何してんだ、降りろ」
って少し呆れた声が隣からして振り向くと助手席の扉を開けて待っていてくれた。
「お、おう」
動作はスマートでかっこよくエスコートしてくれる、勘違いしそうになるくらい。
車から降りるとそこは海が一望できるレストランだった。
ちょうど夕日が海に映っていてオレンジ色に染まっている。
連れて行かれるがままにレストランの中に通され席に着く。
「こんな凄いとこ俺じゃなくて好きな奴と来ればいいのに」
無意識に出た言葉。
ハッと我に返って久我を見ると眉間に皺を寄せながらはーとため息をついて
「だからここにいるんだろ」
って。
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