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部屋に戻ると想像以上に弱っているミヅハがいた。
呼吸は荒く、胃液を吐き、痙攣していた。
水の神が暑さに弱いという言い伝え本当だったのか。
「たす…け…て。」
目も開かずにか細い声で助けを求めてくるミヅハ。
早く涼しいところへ連れて行かないと本当に死んでしまう。
抱き上げた身体は以前より痩せ細り軽かった。
身体に全く力が入っていない。
涼しくした自分の部屋に連れて行き、冷たい水を口移しで与える。
顔が赤く、はくはくと酸素を必死に身体に入れようとしているミヅハ。
こんなに弱っていても生きようとしているんだな。
ミヅハの薄っぺらい腹に手を置く。
きっと私の力でこの腹を押せばきっとこの弱った身体は息絶えるのだろう。
弱いくせに私に食ってかかるミヅハを壊すことなんて簡単なんだ。
そんな最悪なことばかり考えてしまう。
弱い身体を目の前で晒されると、虐めたい気持ちがただ強くなるばかりだ。
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