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「ま、休みに関しては俺がアイツに伝えておくよ。妊娠したんだ、お前一人の身体じゃないんだからちゃんと休息と栄養取るんだぞ?」
「分かった。ありがとな」
「へいへい」
心做しか嬉しそうなラトビエにお礼を言って医療室から出る。そして軍人用の寮にある自室へ足を進める。まだぺたんこなお腹に手を当てていると暖かい気持ちになってきた。
向かう間に先日の戦についての報告書を上の人間に渡しに行き地味に長い聞く必要が感じないジジイの話を聞いてもう一度自室へ足を向ける。
・・・あのジジイ共は本当に口だけだな。
「クルト」
「っ!」
部屋に入ろうとドアノブに手をかけた瞬間背後から誰かに声をかけられた。・・・と言っても俺の事を呼びすてにする人間は限られているし、こんなに気配を消せる奴なんて一人しかいない。
「サラーディア・・・」
この国の第一王子で軍の最高司令、そして俺の恋人であり子どもの父親・・・。
「おせぇよ」
「中で待ってればよかっただろ?」
「お前がいないのに部屋に入っても面白くねぇ」
そう言うと後ろから俺に覆い被さって来た。いきなりドサッと上に乗られたので反射的にお腹に手を持って行ってしまった。
「ん?どうした?」
「い、やなんでもない。それより中はいるからどいてくれ」
「んー?」
少し戸惑ってしまったがさして気にしてないらしいサラは早々に中に入っていつも通りソファでくつろぎ始めた。そんなサラを確認して夜ご飯を作るためにエプロンを着け料理を始める。
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