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早足気味にラトへ近づき抱きしめる。そして耳元で囁いた。
「懐妊おめでとう。私はとても嬉しい」
「っな!!」
背中を撫でながらそう伝えると、さっきよりも怒ったのか体が熱くなり震えている。それでも笑顔が止まらないのはもう仕方がない。治らないんだから。
「懐妊するの分かってたのか!」
「そりゃあれだけ出せば、」
「ああああーーーーっ!!!!」
『どうかされましたか!』
私がラトに向かい合い、少し下品な物言いをするとラトは耳を塞ぎながら顔を真っ赤にして叫んだ。すると外で待機していた側近のオワーズが何事かと部屋の外から声をかけてきた。
「何でもない。私が王妃をからかいすぎただけだ」
「チャーリス!」
私がオワーズにそう伝えるとラトが慌てて私の口を手で塞いだ。本当にこいつはいつまで経っても王への振る舞いというものを覚えないな、そんな所も気に入っているんだがな。
そう思いながら口を塞ぐ手をやんわり除けて腰に手を回す。
「お前はどうしてそういう事を堂々と言うんだ!」
「別に王と王妃が仲睦まじい事は国の繁栄に繋がる事だ。誰に知られようが良い事じゃないか」
「う・・・っ」
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