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ヨン
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_________…
「王妃の体はどうなんだ」
「精神的な部分での軽い過呼吸を起こし気を失われたようです。目を覚ました際に冷静にいられるかが・・・」
「どういうことだ!」
「・・・とても心が不安定な状態です。なのでこれからストレスなど抱えてしまうと王妃の心が限界に達してしまうと思われます・・・」
「「っ!!」」
「・・・母上様」
青白くなった顔、少し痩せた体、意識がない中でも何かに脅えたように震えたままの手・・・どれだけ母上様が苦しんでいるのかが分かる。今まで苦しんできた母上様がやっと最近心からの笑顔をよく見せてくれていたのに何故母上様を何度も苦しませるのです・・・。
新たに授かった小さな命・・・私の弟が妹として産まれてくるまだ触れても分からないほど小さな・・・。
「・・・」
「ツバキ」
「兄上様・・・」
この先の母上様とこの子のことを思うと涙が止まらない。あの優しい母上様がこの子を・・・考えられませんもの。・・・けれどそれだと父上様と母上様は・・・っ嫌ですわ。
「父上様」
「・・・何だ」
「母上様の意志を尊重させて下さいませ」
「何をっ!」
「母上様が!!私の母上様が・・・っ、見捨てれるわけありませんわ・・・っ」
「っ」
「それに、もし心が壊れてしまう事があれば・・・私は一生後悔してしまうと思います」
「・・・っくそ!!」
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