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大丈夫、大丈夫。
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⚠️黄桃です。
⚠️地雷の方はお避けください。
⚠️語彙力も文才もございません。
⚠️全て私の妄想です。
これらを承知の上、お読みいただければ嬉しいです。
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明日はいよいよ待ちに待った幕張メッセでのライブがある。
アルバムの制作と重なってることもあり、リハーサルやらなんやらで最近は家を空けることが多かった。
生放送も全然できてない。
でも俺が頑張ればみんなが笑顔になってくれる。
その笑顔のために俺は頑張る。
るぅとくんも言ってたよな、
誰かの笑顔咲くなら困難に意味なんてない
その通りだ。
だから俺は頑張れる。
4月30日。5月1日。
この日を待ち望んでいたんだ。
楽しみなはずなのに、なんで俺は泣いているんだ?
さっきから涙が止まらない。
疲れているのか?
いや違う。
泣いている理由は俺がいちばんわかっているはずだ。
それは、不安。
俺は不安なんだ。
何もかもが完璧なはずなのに、不安なんだ。
本当に明日、明後日喜んで貰えるのだろうか。
今の俺でいいのか?
ライブをやるってなったらその度に批判されてきた。
お前じゃ無理だ。その会場は埋まらない。
沢山の誹謗中傷、それにはなれていたはずだ。
なのになんで…涙が止まらない。
「うぅ…ぐすっ」
ギュッ
俺はあたたかい温もりに包まれた。
「………だ、れ?」
「大丈夫、大丈夫。」
温もりの正体はるぅとくんだった。
「さとみくんは今のままでいいんですよ。」
「え?」
「さとみくんはもう充分すぎるくらい頑張りました。人一倍努力してきたさとみくんなら大丈夫。」
るぅとくんはそう言って俺の背中を優しくさする。まるで赤ん坊を寝かしつけるかのように。
「大丈夫。僕がついてますから、メンバーのみんなもさとみくんの味方ですよ。」
「でも、俺頑張ってる、のに、認めてもらえなくて、いまの俺じゃ、みんなを笑顔にすることなんて、できない…」
「大丈夫。さとみくんはひとりじゃないです。だから泣かないで?」
「でも…うぅ、」
「僕達6人が揃えば力は無限大です。だから大丈夫。」
「るぅとくんっ…うぅ、ありがとう…」
「ライブ成功させましょう?」
「…うん、ぐすっ、」
俺がそう返事をすると、るぅとくんは、ふふっと笑って俺に優しくキスをした。
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