アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
11.
-
結局、その日は明け方まで何度もヤったらしい。
酔っていたとはいえ、西岡に送ってもらったこと、翌日起きたときには「ヤった後」であることは嫌でも分かった。
好きでもない相手を誘うだなんて…。
あまりにも卑しい自分が嫌になる。
例え、これを弱みとして脅されて何度となく強要されても、前みたいに上手く隠し通すつもりだった…。
だけど一番、知られたくない人に知られてしまった。
悲しみ
不安
恐怖
絶望……
様々な感情が込み上げて、いつしか涙が止まらなくなっていた。
「ーー花麗、帰ろう。」
優惺の車で家まで送ってもらう。
「明日は、無理せず仕事は休んでもいい。俺が上手く言っておく。」
「ーーうん、ありがとう。」
今、どんな顔している?
僕を、どんな目で見る?
淫乱な奴だと、軽蔑したかな?
もう、前みたいに友達では居られないかな?
それを、確信を持ちたくなくて、目を合わせる事が出来ないまま、その日は別れた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
11 / 48