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「羽柴に付き合う気が無いなら、この際ハッキリさせてくんない? 捨てられたところを俺が拾うからさぁ。」
「捨てるとか、拾うとか…。花麗は物じゃない! ただヤりたいだけのお前みたいな奴には絶対に、渡さない!!」
「はいはい。そうやっていつまでもヒーロー気取ってりゃいいよ。その隣で報われない想いに苦しみ続けるのは綾瀬なんだからな。」
鼻でフンと笑いながら、西岡は部屋を出ていった。
ーー何も言い返せなかった。
中学3年に上がる頃くらいから、何となく、そうなのかなと感じてはいた。
自分もそれに応えたいと、花麗をそういう目でみようとしたが、どうしてもその先には進めなかった。
それは、残念だが今も変わらない。
確かに、ハッキリとさせた方が、お互いに次へと進めるのかもしれない。
でもそれは「今」なのだろうか?
体も心も傷付いている「今」言うべきことだろうか?
言うとしても、何て言えばいい?
「ごめん、恋人にはなれない」
「ずっと友達でいよう」
ああぁぁぁっ、もうっ!!
誰か代わりに正解(こたえ)を教えてくれ!!
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