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いち
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ねぇ、覚えていますか?
君と僕が出会ったあの日
まだ寒くて白い息が出る季節
珍しく雪が降っていた。
鼻の頭を赤くして、「寒いねって笑いあったあの日。
その日から僕は…君に恋をした。
「ハル!おはよう」
「ヒカル!おはよ〜寒いよ…」
「ハルは冬が、苦手だもんな」
「ウィンタースポーツは好きなんだけど…雪も好きだけど!寒いのがやなの」
僕はさむいのに弱くていつもいつも君にくっついていた。
「ヒカルは寒くないの?」
「俺は…ハルがくっついてるからな」
優しく頭を撫でてくれるのが心地いい
「そう言えば…俺さ、スキー場のリフト券タダになるやつ持ってるんだけど行く?」
「行く!」
寒いのが嫌いでも、ウィンタースポーツが、好き。
と言うよりウィンタースポーツをしている君がすき。
「当日は暖かくしてこいよ」
「分かってるよ〜」
帰り道、マフラーを巻いてくれる君。
自分だって寒いのに、俺はいいから。そう言って。
「ヒカル…」
そっと手を出せば嬉しそうにその手を取ってくれる。
「あんまり…寒さ対策にはなってないけど…」
「大丈夫、十分あったかい」
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