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じゅう
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その年の冬
夜景を見に出かけて、近くのネットカフェで夜が明けるのを待った。
君はいつかの春のように顔をして。
ついにその日は来た
とある夜明けの冬の日。小さな雪が降っている。
まだ、空はくらいけど朝日は登り始めている。
「ハル、ごめん」
泣きそうな顔で僕を見つめてそういった。
ごめん。
その一言だけ言って、あとは何も言わない。
ねぇ、どうしてそんな顔をするの?
「ねぇ、どうして…」
「ごめん。ゴメンな」
その言葉を残して君は僕の前から消えたんだ。
理由も言わず。
次の日から、学校には来なかった
「先生は何か知ってるんですか?聞いてないですか?」
「悪いけど何も…お前ならなにか聞いてるかと思って今聞きに行こうと思った所なんだが…何も聞いてないか」
「はい…」
誰にも何も言わずに消えた君は、どこにいるの?
何をしてるの?
君と出会って2度目の冬
僕の隣に君はいない
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