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兄弟
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部屋から縄を持ってきて、兄さんを縛る。兄さんは気付かないのか、ケラケラ笑って、本当に癪に触る。
「ほら、兄さん今楽にしてあげるからね」
流石にスラックスと下着を同時に下されれば兄さんもハッとして「何するんだ?!」とか騒ぐけれどそんなの無視。兄さんの上に跨って、頬に優しく触れると、身体がピクリと跳ねた。そのまま優しく肌の上を滑らせ、そして——
「がっ、あっ……く、……ぅ…」
首 を 絞 め た
苦しむ顔が可愛い。あぁ、でも殺したいわけじゃ無いんだ。大丈夫。殺しはしないから。そっと手を離せば、酔いも覚めた兄さんが噎せる。そして、「何を」とか「どうしたんだ?」とか、顔色伺うように言ってくる。
「兄さんは……」
再び頬に触れようとすると、さっきよりもずっと大きく身体が震えた。あぁ、もう恐怖として兄さんの身体の中に染み込んでいるんだね。
「可愛いね」
胸の中に倒れこむようにして体を預けて、肺がお酒と兄さんの甘い匂いで満たされるのを感じた。
ふと、視線を下に向ければすっかり縮んでしまった兄さんのアレが見えた。それがなんだか可愛くて薬と笑みを漏らしつつも、右手の人差し指の先で鈴口をつついてみる。
「ぁっ……んっく……」
なんて可愛い嬌声なんだろう?我慢できずに掴んで上下に扱けば兄さんは混乱の中でどんどん悶える。兄さんのバカ。そんな顔されたら我慢なんかできっこないよ。
頬に優しく口付けて、動きを早めれば荒い息の中で兄さんは一人果てた。
「あーぁ、兄さんので手がベットべとだよ」
いつもの調子で言えば、肩で息をしつつも兄さんの口から「ごめん」と溢れる。
「謝らなくて良いよ」
僕は取り繕うように笑顔を浮かべた。口をついて出てしまいそうな本心をさっと飲み込んだのがバレないように。頼むから、これを夢だと思って?僕の事を嫌いにならないで。
兄さんがいなきゃ、僕はこの広い世界でたった一人になってしまう。
「どこにもいかないで」
その呟きとともに僕の意識は夢の中に溶けていった。
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