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普通の生活をしていては、まず聞く事はないであろう卑猥な水音が、出る筈のない部位から大袈裟に溢れ出す。
内壁を抉るような無遠慮な指の動きに、正直気持ち良さは拾えない。
だが、それを知ってか知らずか
じわりじわりと主張を強める愚息は佐々木の手に弄ばれて。
これと言って強い刺激をもたらされるわけではないものの
絶妙な力加減で柔く扱き続けるそれに思わず腰が震えた。
両手を縛り上げられ、自らも触れようと思った事などない部位に指を突っ込まれて、勃起したそれを握られている。
そんな非現実的な光景を、俺は佐々木の肩に片足をかけながら眺めているだなんて……なんて、淫らなのだろう。
薄暗く調整された照明が佐々木の顔に影を作り、それが堪らなく美しい。
いつの間にか目を離せなくなっていて
言葉も交わしていないと言うのに、俺と佐々木の視線は交わり続けている。
おかしく、なりそうだ。
もう既に、十分おかしいのだが。
そうではなくて、もっとその先まで。
骨の髄から溶けてしまいそうな程。
熱くて、火が噴きそうだ。
その時、佐々木の口元から赤い舌がチラリと顔を覗かせた。
乾いた唇をゆっくりと一周舐める仕草に
じわっと先走りが滲むのがわかる。
彼の吐き出す熱い息がかかり、それまで以上に昂るそれは角度を上げた。
「指増やすから。もっともっと力抜いてね。」
「…ぅ、ン。」
にゅるりと抜き取られた指に、次はもう一本の指が添わされて
穴を左右に伸ばすように入り口で蠢く。
止めどなく溢れる先走りが遂に床に落ちそうになるが、それを受け止めたのは佐々木の手では無く──。
湿った唇に半分ほどまでを一気に覆われて
驚きに腰が跳ねれば、並びの良い歯列にぶつかり小さな痛みが俺を襲った。
あぁ…ダメなんだよ。佐々木の、コレは。
温度も、舌の感触も、全部が俺を犯すから
含まれただけで、また…溢れそう。
「竹内さん、めちゃくちゃエロい味すんね。さっきからどんだけ出るわけ?お漏らしみたい。」
舌の上で大きくなったそれを転がしながら、どうしてそんなに饒舌に言葉を紡げるのか。
俺はもう言葉にもならない汚い声しか出せないのに。
そこで話すなよ。
そう言いたいのに、口を開けばまるで女のような高い声が途切れ途切れに音を成すだけで。
何とか浅い呼吸を繰り返しながら、次に来る違和感を迎える覚悟を決めた。
そして先程よりも群を増して襲い来る、痛みによく似た圧迫感。
蕾を開閉して遊んでいた二本の指が、同時に俺の中へと侵入してきたのだ。
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