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初めの指が随分解してくれたお陰か、そこまで窮屈に感じる事はなかったのだが
それに気がついてしまった佐々木が今まで通りの動きを続けてくれる筈もなく。
「あ、ぁひッ……ふ、うぃ…いあァンっ!んふッ…。」
ごちゅ、ごちゅと気泡の出来る勢いで指を前後に動かし、ナカを強引に切り開かれる。
まるで挿入した後に激しいピストンを行うように。
広げるというより、襲うという言葉の方がしっくりくる…そんな動きに変わっていた。
そして、その間ももう片方の手で続けられる竿への刺激。
先端に重点を置いたねっとりと濃厚な口での愛撫。
後ろの気持ちよさなんか、感じた事も感じる事も無いと思っていたのに
前への快感が伝染してしまったかのように、奥まで指を捩じ込まれるたびに声を上げてしまう自分がいる。
「や、やだっ…ささ、イく…ひぅッ、れちゃう、も……れちゃ…ぁ、ァひゅッ……!!」
一番奥まで指が届いたその瞬間、
遂に限界を迎えたそれが大きく脈打ち、欲をぶちまけた。
初めてはあんなに罪悪感に苛まれたのに
今日はそんな気持ちは何処にもない。
むしろ──。
「あ、は……れちゃった、ささきぃ…ハァッ。
おれの、せーえき……おいし、?」
「うん。…今日も濃くてスッゲー美味い。」
嬉しい、とさえ
思ってしまう。
「竹内さんにも、後でちゃんと飲ましてあげる。俺の。」
「う、ん…ちょらい……ささき、の…。」
ゆっくりと沈み込んでいた指が抜き取られる感覚に、何やら不思議な感覚がしたのはそのすぐ後のこと。
二本だと思っていた指が、なんだか少しおかしいような…。
「ん。いいね、三本入れてたけどちゃんと飲み込めてたね。
これなら俺のも食えるかなぁ?」
ドク、ドクと脈打つ男の象徴とも言えるそれを太ももに押し当てられ、
ひゅっと息を飲み込んだ。
拘束していた手錠の鍵を外し、ついでに力が抜けて倒れ込んだ俺を簡単に抱え上げると
佐々木は散らばった小袋の一つを掴んで俺をベッドへ放った。
「本当はあのまま犯してやろうと思ったけど…思った以上にあんたが可愛すぎたから辞めてあげる。」
「…へ?」
「ドロッドロに溶けちゃうくらい甘いセックスしてあげる。だからさ…俺の事、忘れらんなくなれよ。
俺の事……好きに、なれよ。」
目を伏せた佐々木の痛ましい表情は長い髪に隠されて
袋を噛み切る様は、誰にも気付かれまいと歯軋りしているように見えた。
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