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差し入れ
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「やっほー来たよー。」
「いらっしゃ~い。どうぞどうぞー。」
とある日の夕方。
今日は僕の家にフルコンさんが泊まりに来た。
「おじゃま~…って、やっぱりみかるの家もダンボールが廊下にあるんやなぁw」
フルコンさんは家に入るなり廊下に詰まれたダンボールを見て笑った。
「ライブの後って何日かここ占領してるよ~w」
「わかるw俺んちもそうやもんwでも、ありがたいよな~差し入れもらえるなんて。」
「だね~。あ、そういえば差し入れの中に超高そうなチョコがあったんだけど食べる?」
「ええの?!食う食う~!」
「じゃあ、お茶と一緒に持っていくから待ってって。」
そう言って僕は台所へ行き、冷蔵庫からお茶を取りコップに注いで部屋へ向かった。
部屋に戻るとフルコンさんはベッドに腰掛けて待っていた。
僕の部屋は1LDKなのでリビング兼寝室になっておりテレビと対角になるようにベッドが置かれている。
なんとなくさ、恋人がベッドに座っているのってさ、こう…グッとくるものがあるよね…?僕だけかな??
「はい、お待たせ。」
「おーサンキュ~。で、超高級っぽいチョコってどれなん??」
いかにもわくわくした目で僕のことを見つめてくる。
この人、ちょっと子供っぽいところがあるんだよね。
「えーっとね…これです!」
「こ、これ…めっちゃ豪華そうやなぁ…!小さい箱で、なんや分からんフランス語?が書かれてるもん~。開けてみてええか?」
「どうぞw」
フルコンさんは箱に貼ってある透明なテープを取って箱の蓋を開けると中には二つのシンプルなチョコが入っていた。
「うっわ~!これ、絶対高い…!どこのチョコなんやろう、ゴディバじゃないしなぁ…。てか、これ本当に食べてええんか?二つしかないんやで?」
「いいんだよ、貰ったものだけどフルコンさんと食べたかったんだぁ。」
「…もう~ホンマええ子やん…!好き!!」
「もう、わかったからwほら、食べてよw」
「じゃ、いただきまーす。」
フルコンさんはチョコを一つ掴み一口で食べた。
「……どう?」
「…めっっっっちゃ美味い…!なんや、中に酒かな?なんか液体入ってるんやけどそれがチョコと合っててヤバイ…!」
「もう一つ食べていいよ。」
「え、アカン!それはみかるが食べえや!」
「いいから、ほら~。」
僕は残ったもう一つのチョコを掴みフルコンさんの口元に持っていった。
「……アーンされてもうたら、もう…しゃあないな~、じゃあいただくで?」
「どうぞ~w」
そう言うとフルコンさんはそのまま僕の手からチョコを口に運んだ。
「うっま…!めっちゃ美味い…!!」
「それは良かったw」
フルコンさんは凄く幸せそうに味を噛み締めながら呟いた。
この人本当に美味しそうに食べるなぁ…。
そんなことを思いながらフルコンさんを見つめているとそれに気づいたフルコンさんが
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