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ちゃらお君の葛藤(2)
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くたぁっと全身から力が抜けて静に支えられ、ハァハァと荒く熱い息を吐き、口端から涎を垂らし涙を零す恭弥は扇情的だ。
(受け身が初めてなんだとしても、なんて言うか…慣れてなさすぎないか?まるで初めてみたいな反応だったぞ…)
まさかな…?と思いつつ恭弥の様子を窺うがヘロヘロになっていて暫くはまともに動けそうにない。
「恭弥?大丈夫か?」
「………んぅ」
目の焦点が定まっておらず、返事も曖昧だ。
静はそれなりに上手い自覚も自信もあるが、流石にここまでは予想外だった。恭弥だって慣れているだろうし、負けじとやり返してくるだろうと覚悟していたのだが…
「もしかして初めてだった?」
「………」
息も整って落ち着いてきた頃を見計らって静が冗談っぽく訊ねると沈黙の後、恭弥はゆるゆると首を振った。
「………にかい、め」
「2回目?」
まじか…と静は思った。
「でぃー、ぷは…はじめて……」
「まじか…」
今度は口から出た。
慣れてないどころかディープキスは初めてだった。意外すぎた。だからだめじゃないけど…と戸惑っていたのか。
驚きとともに静は高揚感が湧くのを感じていた。静の瞳にチラリと嗜虐的な色が浮かぶ。
(このままベッド連れてっていいかな)
いいよな、と自問自答する。
「ベッド、行こうか」
その言葉に恭弥はドキリとした。甘く、優しく微笑む静の瞳にいつもと違うものをみた気がして心臓が煩いくらいに鳴る。その音は抱きしめている静には聞こえているかもしれない。
ふわりとした浮遊感。しかし落ちるとは思わなかった。もう慣れてしまった静の腕の中は安心する。
静の寝室に入るのは2度目だ。目が覚めたら目の前に静が寝ていた、あの時以来だった。
ぽふりとベッドに降ろされて一気に緊張が高まり、心臓が早鐘を打つ。
「そんなに緊張しなくても、最後まではしないよ……今日はね。ちょっと弄るだけ」
静はにこりと笑う。
最後までしないのだとしてどこまでするのか、今日はということはいつかはするわけで、ちょっと弄るってどこを?とぐるぐると考える恭弥の顔は強ばっていた。
ベッドに乗り上げて近づいてきた静が恭弥の肩をやんわりと押した。恭弥は抵抗するのも忘れてぽてっと倒れ込んだ。
(せいの…匂い…)
静の匂いに包まれて恭弥の身体から僅かに力が抜けた。それに気がついた静はゾクリとしたものが背筋を駆け抜けた気がした。
「かぁわい」
明らかにサディスティックな笑みを浮かべて低く掠れる声で呟いた静を見た恭弥は、自身が何か大きな間違いを犯した気がしてならない。
(え、なんかやばくない…?)
今更気がついてももう遅い。静は恭弥の髪に手を差し入れて耳を顕にするとペロリと舐めた。耳朶を食み、縁をなぞるように舐め上げて、ヘリックスに付けられたピアスごと口に含むとピアスを避けてカリッと噛んだ。
ひっと引き攣るような声を上げた恭弥はビクビクと震えながらも動くことが出来なくてひたすら耐えた。
暫く弄んで、恭弥の反応に満足した静は身体を起こして赤く染まった顔を見下ろす。
(ずっと弄りたかったんだよな、耳。これだけ開けてたら絶対敏感だと思った)
さてと、と静は恭弥の中心を見た。服の上からでもわかる、しっかりと勃ち上がったそれ…は後回しにしてペロリと上の服を捲り上げる。
小さく自己主張の弱い胸の飾りに触れる。くにくにと捏ねると恭弥は眉を寄せて小さく呻く。
「気持ち悪い?」
「変な、感じ…」
「そっか」
そう言うと静がそれに口を寄せた。
「えっせい!?」
ぴちゃぴちゃと舐め、ちゅうっときつく吸う。そこに血が集まる感覚がして暫くするとジンジンと痺れるような感覚がしてくる。
「乳首、ぃやだ…っ」
嫌だと静の肩を押そうとすると、ぐにっと噛まれて僅かな痛みに肩を跳ねさせて声を上げる。
最後にペロッと乳首を舐めて静が顔を上げた。
「乳首はまぁ、また今度ね」
その言葉に恭弥はちょっと泣きそうになった…
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