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ちゃらお君のハジメテ(4)
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朝、目を覚ました恭弥は全身の痛みに愕然としていた。特に尻や腰は動くと激痛が走った。しかし…
(昨日…せいと…)
目の前で眠る静を見つめてかぁと赤くなる。全身の痛みに顔を顰めるが、静とシたことに後悔はなかった。
(今までのセックスで1番気持ちよかった…痛かったし苦しかったし、気持ちよすぎて頭おかしくなりそうだったけど…)
途中から記憶曖昧だし…と恭弥は思い出す。
そういえば昨夜は余裕がなくてあまり意識が向かなかったが、途中で上の服を脱いだ静の身体は逞しくてカッコよくて色っぽくてやばかった…と思い出して恭弥は悶えそうになるが、全身の骨が軋むような痛みに固まる。
(あ゛〜無理、今日何も出来ない)
ゔっと時々走る腰の激痛に呻いていると静が目を覚ました。
「きょーや…おはよう」
ふわりと静が微笑んだ。寝起きの低く掠れた声もかっこいい…なんて恭弥は考えながら返事をする。
「おはよ…」
恭弥は何となく気恥ずかしくて視線を逸らす。
その時ふと自身の身体を見下ろして驚いた。何も身につけていなかったのだ。ちらと布団の中を覗けば下も何も履いていなかった。
裸を見られることなんて別に恥ずかしいと今までは思わなかったのに、静の前では色々なことが気になってしまう。
服はどこだろう…と痛む身体に鞭打って上半身を起こして視線を巡らしていると静が恭弥を抱き寄せた。恭弥を腕の中に抱き込んだ静はその頭を撫で、髪に鼻先を埋めてスリスリと擦り寄る。そのまますーっと寝息が聞こえてきて、動くことの出来なくなった恭弥もまたそのまま2度寝した。
* * *
2度寝から目を覚ました恭弥が隣を見ると静はいなかった。時計を見るともう昼過ぎで、ちょっと寝すぎたな…と考える。全身の痛みは随分とマシになっていて、恭弥は何とか起き上がることが出来た。
「せいはリビングかな…」
よっこいしょ、と床に足をついて立ち上がる…ことはできず、腰を僅かに浮かしただけで直ぐにストンと腰が落ちる。
「まじか…」
足腰に全く力が入らなかった。
どうしようかな、と恭弥は考えてふとサイドテーブルを見ると何やらメモが置いてあるのに気がつく。
『起きたら電話して』
少しばかり右上がりの、しかし綺麗な字でそう書かれてあってその横には恭弥のスマホが置いてあった。
仕事中なのではないかと少し気にはなったが立ち上がることもままならないのだから静に来てもらうしかないと電話した。
プルルル…プルルル…と呼び出し音がして、2コール目で静は出た。早い。
『もしもし?起きた?』
「うん…その、立てなくて…」
自分でそう言って恥ずかしくなる。
『ん、すぐ行く』
クスと電話口の向こうで静が笑った気がして余計に恥ずかしくなった。プツッと通話が切れてツーツーと鳴るスマホを閉じる。
「はぁ……………っ!!」
羞恥を誤魔化すようにため息をついて直ぐにガチャとドアが開いて静が入ってきた。そのことにビクッと驚いてそちらを見ると静が不思議そうな顔で恭弥を見たが、直ぐにふっと笑った。
「おはよう。身体大丈夫?」
「おはよ…腰痛い、のと脚に力入んない」
「ははっそっか…」
何が面白いのか珍しく静は声を上げて笑った。
静は立てなかったことにか、少し拗ねた様子でぶっきらぼうに答える恭弥が可愛くて笑いが堪えられなかった。
「もう眠たくない?リビング行く?」
恭弥の目の前まで行くと静が恭弥の頭を撫でる。それを目を瞑って甘受する恭弥に静は微笑む。
「眠たくない、リビング行く。せいは…仕事?」
「仕事はもうしてないよ」
そう言って手を伸ばしてくる静に、恭弥もまた手を伸ばす。恭弥が静の首に抱きつくと静は恭弥を横抱きにして抱き上げ、そのままリビングへ向かった。
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