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ちゃらお君は甘党
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7月に入り、今日は金曜日。恭弥はご機嫌だった。あるチラシを手にちとせの教室に向かった。
騒がしい教室内に足を踏み入れると視界に入ってきたのはイチャつくちとせと斗真。ちとせの方は顰めっ面だし斗真は傍から見ると真顔で楽しそうにも、ましてやイチャついているようにも見えないのだが恭弥にはそう見える。
しかしその様子を見てももう黒い感情は湧いてこない。仲良いなぁ〜と思うくらいだ。
もう一度言うが恭弥以外からは険悪にすら見えている。
「ちとせ〜デートしようぜ!」
恭弥は斗真にちょっとした悪戯心、または仕返しのつもりでわざと『デート』なんて言ってみた。案の定斗真は「はあ!?」とでも言いたげな顔で固まったが、ちとせの前だからか声には出さなかった。
その様子をちらりと横目で見遣り、笑いを堪えられないままに恭弥はちとせに持っていたチラシを見せながら話し始める。
「この間隣駅のモールに新しくカフェが入ったんだけど、そこのガトーショコラがめちゃくちゃ美味しいらしいんだよ」
恭弥は静と行くことも考えたが平日は仕事があるだろうし無理だろうな〜と思い、甘党仲間のちとせを誘いに来たのだ。
「ガトーショコラ!?」
「そう、好きでしょ?」
前にチョコレートケーキが好きだと言う話はしたし、普段からよくチョコレート菓子を食べているのも知っている。間違いないだろうと問いかけるとちとせの目がキラキラと輝く。
「好き」
ちとせがそう言った瞬間、視界の端で何かが揺れたのを恭弥は見た。ちらとそちらを見ると元お仲間の幼馴染みが悶えていた。どうやら急所にでも刺さったようだ。
(斗真も大変そうだな…)
恭弥は憐憫すら含むような目で斗真を見た後、視線をちとせに戻すとまた話し始める。
「で、土日はもう混みすぎて入れないらしいから今日帰りに行かないかな〜って」
土日に混みすぎて入れないのは事実だが恭弥の本心は別にある。休日は静と過ごすために空けておきたいから平日に行きたいのだ。さらに言うと今日も夜は静の家に行くつもりで、その時間まで暇だと言うのもある。早く会いたい気持ちを誤魔化すために何かしていたいと言うのもあったりする。
「行く」
「よし、決定な!」
ルンルンとさらに機嫌の良くなった恭弥はニンマリとした笑みを浮かべて斗真を見た。ちとせはチラシを眺めている。
『で・え・と・し・て・く・る・ね』
口パクで斗真にそう言うとギロリと睨みつけてくる視線をどこ吹く風と受け流す。
「じゃあ放課後な〜」
そう言って足取り軽く去っていく恭弥の背をちとせは楽しみだなと笑顔で、斗真は射殺せそうなほど鋭い目つきで見送った。
* * * * *
作者です!こんにちは!
本文がいつもより短かったから字数稼ぎに湧いたとかソンナコトナイデスヨ!!
大体こっちは1ページ1200〜1500字くらいを目安に書いてるので『ドS悪魔の〜』よりは1ページが長めですね。向こうは1000字行く方がレアなくらいなので🤔
もし『ドS悪魔の〜』も読んでくださっている方がいたら気づいた方もいらっしゃるかも知れませんが、微妙に時間がズレてたりこれ今何月?とかなってたりするかもしれません…
無理やり時間合わせようと努力はしたのですが7月が40日くらいあったらいい感じになるくらいにズレてしまいました。なので『ドS悪魔の〜』の方をちょっと書き換えたりしてなんとか追いついた?かな??
キャラブレ激しい恭弥と静ですがなんとかいい感じに収めたいとは思っているのでもう暫く見守っていただけたらと思います!
書いてると言いたいこといっぱい出てくるのでこうして時々これからも湧きます!笑
読まなくてもなんら問題ないので興味ない方はすっ飛ばしてくださいね…私が喋りたいだけなので笑
それでは寒くなって参りましたのでお身体にお気をつけてお過ごしください🥺
2021年11月7日
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