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ちゃらお君の油断
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恭弥は昨日の出来事を思い出していた。
静との話が終わり教室に戻ったがちとせは居らず、暫く待っていると足音がして廊下を見にいくと呆然自失と言った様子で教室の前に立っていたちとせ。理由は聞いても話してはくれなかったが、何となく恭弥には予想がついていた。
(時間的にちょっと遅すぎる気はするけど…斗真がゆづるといたところでもみたんだろうな…)
昨日帰り際に斗真に声をかけていたゆづる、教室にいなかったちとせ、メッセージを見ていないかと確認にきた斗真、そして今目の前で斗真を見て狼狽えているちとせ。
(斗真は見られたことに気づいてない…?)
まあ関係ないけど、と恭弥はいちごミルクのパックを手に取りチューチューと吸う。
(好きって斗真はちとせに伝えたんだよね?何でこんなに拗れるの)
自分のことは棚に上げてそんなことを考えていた恭弥がん?と何かに引っ掛かって固まる。斗真は用が済んだのか教室を出て行った。
(好きって…言われてなくない?あ、れ…?)
必死に昨日の静との会話を思い出すがやはり好きだなどとは一言も言われていない。
(恋とか愛とかじゃなくて独占欲と支配欲…俺に嫌われたくない…)
ありゃりゃ?
恭弥はとてつもなく重要な部分を見逃していたと焦り始める。
(待ってまって、別れたよね?で、付き合おうとは言ってなくない!?好きって言われてないし!え、え…?)
言いたいことを言って、聞きたいことも聞けたはずだ。お互いの気持ちも理解したはずで、晴々とした気持ちで昨日は保健室を後にした。『明日家行くから!』なんて言葉を堂々と残して行った手前、今すぐ静の元に行って確認するなんてこともできない。
恭弥は頭を抱えた。
そんな恭弥にちとせは無慈悲にも「授業始まるから教室に戻れ」と言う。愛希までもが「恭弥くん遅刻するよ?」と言ってくる。
「2人とも冷たい…」
「うるさい、早く戻れよ」
「げ、元気出して…?」
ふらふらと覚束ない足取りで自分の教室に戻っていく恭弥の背をちとせと愛希の2人は不思議そうに見ていた。
「早く学校終われ…」
恭弥はその後、午後の授業がいつもの数倍長く感じ拷問のようだったと語ったらしい___
* * * * *
はい作者です。
出ましたよくわからないであろう流れ!ちとせ何事!?と思われた方は『ドS悪魔の可愛い下僕』のP121『気になること』〜P135『メッセージ(3)』あたりをさらっとご覧ください…本編内容にそこまで関係ありませんので気にならない方はスルーしてくださいね!!
ところで恭弥はドジっ子ですか?それともアホの子なんでしょうか?空気読んで〜!?って私なら思いますね。静可哀想…
『ドS悪魔〜』も読んでくださっている方はお気づきかもしれませんが、ちゃんと両思いになってるのは恭弥と静が先なんですよね。最初の頃からわりとベタベタしてたし。なんか静の感情は読みにくいですけど…静好きって言ってないし。
独占欲とか支配欲とか静の愛情って一般的なのからは多分ズレてます。でも好きって感情って表現しにくいものですし…むしろわかりやすいのかな〜なんて思ってます。
恭弥に関してはもう本人前例がないので…好きって何ですか?からはじまってるのでどうしようもないですね。静の全部が欲しいしか考えてないんじゃないですか?私の中では静以外に他は何にもいらないとか言っちゃいそうなタイプなので病んでr…
ええ、文字数もいい感じになりましたのでこの辺で失礼します。長々と喋りたがりですが私の話は気にせず、恭弥と静のことはこれからもよろしくお願いします!作品名と同じタイトルの話が出てきてましたが全然完結は致しませんので!それではまた😆
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