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……ハイジ……
「どんな話……したんだ?」
声のトーンがいつもと違う。
何にも動じていない、落ち着いた声。
冷酷で、何の感情も載せられていない……
「………っ、」
歯を立てたのは、警告だ。
正直に答えなければ……食われる。
怖い。
ピンと張り詰めた空気。
呼吸すら、まともにできない。
鼻先で僕の横髪を小さく掻き分けながら、嬲るように耳裏を擽る。
「……あのホストと」
言い終わるか終わらないうちに、後頭部を鷲掴みにされ……そのまま勢いよく前に倒される。
ゴッ、という鈍い音。
次いで床に肌が貼り付く音。
躊躇なく僕の顔面を床に叩きつけ、上から押さえ付けたハイジは、もう片方の手を僕の腹に回し、容易に腰を持ち上げる。
その手際の良さ、冷静な息遣い。
……カッとなったら、手が付けられない……
それとは、違う。
怒りに任せている、というより……怖いくらいに落ち着いている。
若葉が、バタフライナイフを持っていた時のように。
「………」
痛みでじん…と頭の芯が痺れる。
それでも懸命に、思考を巡らせていた。
その間にも、ショーパンと下着を摺り下ろされ、お尻を突き出した格好にされてしまう。
いや、だ……
「……ハ、イ……ジ……」
上擦る息のまま、声を絞り出す。
鼻の奥がツンと痛み、喉に生温かなものが流れ落ちて……鉄の味がした。
もしかしてハイジは……わざと鍵を掛けずに……?
眠ってなんか、いなかった……?
僕がどうするか、試すために……
上から首根っこを押さえ付けられたまま、左手首を掴まれ、肩甲骨へと捻り上げられる。
肉付きの悪い双丘の間にハイジの熱芯が当てられ、それがなんの躊躇もなく、強引に僕に捩じ込まれた。
「……っ、!!」
慣らされていないソコは、当然受け入れられる状態ではなく……メリメリと音を立てて裂ける。
……い、た……
いたい……痛いっ、!……
床についた手をギュッと握り、止まりそうになる呼吸を浅く何度も繰り返し……その痛みにじっと耐える。
抽挿される度──
嘘と本当の境界線が、曖昧になっていく……
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