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知らない部屋2
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「す、すいません!僕帰ります!」
大失態だ……ターゲットと話しただけでも失態だったのに……
急いでベッドから抜け出して扉に行こうとしたところで……
ズルッ……バタンッ!!
ズボンの裾を踏んでしまって転んだ……
「いっ…………」
「だ、大丈夫?」
近くに来てレインは僕を抱き起こした……
自分の姿を見ると寝てしまう前にきていた服とは違って袖も長くってズボンを長い……
明らかに自分のじゃない高級そうな寝間着だった……
「あぁ……ごめんね?家に送ろうと思ったんだけど君は寝ちゃうし服のサイズは合わないと思ってたけど着替えさせないといけないかなって思ってさ……」
情けない……最悪だ……
今までの仕事でこんなミスしたこと無かったのに……
僕が黙っていると……
「えっと………名前…君の名前教えてくれる?」
と聞かれたので……
「ミハルです……」
さすがに本名を明かす失態まではしなかった……
バレちゃったら暗殺のことまでバレるかもしれないからね……
「ミハル……か……ミハルくん、家まで送るからほら、服…着替えておいで?」
「はぁ………」
服を受け取ると昨日まで着ていたのとは違う服だった。
「あの……服、違うんですが……」
「ん?あぁ………汚れが落なくなってたから変えさせてもらったよ?あっ、ごめん!大事なのだった!?」
「いえ……別にいいですけど」
いい人……なんだろうな……
だけど、この人は僕のターゲットだ……
心を許しちゃいけない……
絶対に…!
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