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ゴンッ
目が覚めたのはその大きな音。
びっくりして顔を上げれば驚いた顔の陽(よう)と目があった
「え、寝てました?」
クスクスと笑いながら言われ、あの音の原因は自分なのだと気づいて恥ずかしくなる
じんじんと痛む頭を抑えて「続けて」と必死に真面目を繕う
「頭痛いんじゃないですか?
結構大きい音なりましたよ」
「だ、大丈夫だから」
「もう少しで終わるんで、そしたら保健室に湿布もらいに行きましょー」
「…ほんとに大丈夫」
大体、頭ぶつけるってどんだけ熟睡してたんだよ
顔が熱くなって、熱を逃がすように顔に少し掛かった髪を耳にかけた
それを見た陽が更に驚く
「せんせーピアスホールすご」
「…あ」
あ。
油断してた。
咄嗟に髪で隠すがもう遅いらしく陽はペンを置いてしまった
「そんなに開けて痛くなかったんですか?
てかいつ開けたんですか?最近?」
そんな興味津々に聞かれても。
「…あー、うん」
「何か意外です。
せんせーいっつもふわふわしてるんでピアスとか開けてるイメージ全然無かったです」
見ちゃいましたー。といたずらっ子の様に笑う姿に少し焦る
これが学校側にバレたらまずいよな。
俺、入れ墨もしてるし…
「そんな不安そうな顔しなくても言いませんよ
その変わり、ちゃんとおでこ冷やしに保健室行きましょーね」
その言葉に心底ほっとする。
…よかった。
こくり。と陽の言葉に頷くと問題をさらさらと解き始めた
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