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18歳以上ですか?
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「お疲れですか?」
事情を話すと保健医は棚から湿布を取り出しながらそう問う
陽はベッドでごろごろし始めていた
「あ、いえ。そういう訳ではないんですけど」
はは、と苦笑すれば湿布を貼りながら上から軽く撫でられた
「椎名先生最近遅くまで残ってますし、無理はいけませんよ。
今日はゆっくり休んでください」
生徒でもないのに真面目に注意されて、何してるんだ俺は。
てか、今日は紘と飲む予定だったのにこれでは髪も上げられない
髪を下ろしてると子供っぽいと言われたことがあるし、あまりなめられるような格好をするのは嫌だ
けどこれで後から赤くなったりしたらもっと情けないので今日は髪をおろして飲みに行こう
つーか、昼頃に紘からメール来てたな。
忘れてた。
「…椎名先生?」
「──っあ、す、すみません」
脳内の口調が荒くなり始めたところで保健医の声に気づいた
「ほんと、しっかり休んで下さいよ」
「はは、ありがとうございます」
仕事以外ではほぼ使わない表情筋を動かして笑顔を作る
「陽も、あんまり遅くまでいると親心配するから早く帰りな
それと、いつも言ってるけど学校くんの辛かったら保健室登校でも良いんだからな」
「んー、保健室登校とか俺そんな弱くないんで大丈夫ですよ」
「弱くなくても来づらいんだったらそれでもいいって言ってんの。」
「はーい、考えときまーす」
軽く返事をする陽に本当に考える気あるのかと疑いながらも、そろそろ俺も圧力かけられるのしんどいから登校してほしいと内心切実に思った
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