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布団の中でケータイを弄る。
怜がちょこちょこ様子を見に来ては「絵本読んであげる?」とか「子守唄歌おうか」と張り切ってやってくるが無視してケータイを弄っていた
ケータイの右上の時計は既に1:52を指していて日付が変わったことを教えてくれていた
「りっちゃん、まだ眠れない?」
またもややってきた怜。
「…怜は寝てもいいんだよ」
「ううん。りっちゃん俺寝ちゃったら一人寂しいでしょ?」
俺をなんだと思ってるんだ。
幼稚園児じゃないんだよ。
「別に」
怜から視線を逸して寝返りを打つ。
「ぎゅーしてあげる」
許可もだしていないが勝手に布団に入り込んできて後ろから抱き締められた
「ほっそ。また痩せたな?」
「知らねーよ」
「またそんなこと言ってー」
まぁ、それはさておき。
と、前置きをされる
何を話されるのかと少し身構えるが、「昔々、あるところに…」とか言い始めたので込めた体の力を抜いた
話は結構長く、中々終わらない。
怜の丁度いい音量の声が淡々と物語を語っていくのを聞いていると不思議と眠くなってきた
これで寝るとか。
俺は小学生かよ…
そうは思うものの、睡魔には勝てなかった
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