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夕食は和風オムライスをつくった。
「…うまい」
りっちゃんは細いから、一回のご飯でももっと食べさせたくなってしまう。
けれど、そんなに作っても元々少食な彼はきっと残してしまう。
だったら、食べられる量のご飯をできる限り美味しく作ってあげたかった
「ふふ、よかった」
昨日の夕方に来たとき、ひと目で痩せたと分かった。
それに、少し入れ墨のことを聞いただけでも泣いてしまったし、夜も全く寝付けなくて明け方まで起きていた。きっと今、精神的に少し余裕の無い状態なんだろう。
それでも、絶対話してくれないから。
いっぱいいっぱいになる前に頼ってくれていいんだよ?
りっちゃんがどう考えているかはわからないけれど、相談事を迷惑だとか面倒くさいだとか思わないし、それよりもりっちゃんがひとりで苦しくなる方がもっと嫌だと思うんだよ。
だから、もう少し俺の事信用してよ。
難しい問題でも、俺一応弁護士だから。
それなりに解決はしてあげられる。
ちゃんと協力するのに。
オムライスを食べ終えたりっちゃんはふわふわの部屋着を着替えて来たとき同様、スーツに着替えはじめた
可愛いなぁ。
スーツは濃いめのグレーを選んだんだね。
それを選ぶりっちゃんを想像するだけでも可愛い。
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