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とりあえず、日が昇るまではあまり刺激せずリラックスしていてもらおう
「律、大丈夫か」
頭を撫でながら話しかける。
さっきの不安で怯えていた目は、話しかける度に少しずつ薄くなっていき段々といつもの表情になってくる
昼間よりも夜の方がマイナス思考になると言うのは実際に多いらしく、律はそういうのデリケートそうだし、今はその説に従ってみよう
「律。
ほら、遊んでやるからそんな顔すんな」
「……紘に遊んでもらったって嬉しくない」
「あ?何が不満なんだよ」
「…不満しかねーわ。」
「失礼過ぎんだろ」
少し調子戻ってきたか?
膝に顔を埋めて子供の様に言い返して来る
やっと上げてくれた顔は散々泣いたためか、目元が赤くなってしまっていた
昨日今日でどんだけ泣いてんだ。
「何してほしい?」
「逆に何もすんな」
「せっかく構ってやるって言ってんのに」
「いい。」
てか、ちょっとコンビニ言ってくるわ。そう言った律は財布をポケットに突っ込んで本当に出かけようとしている
顔色悪いし目元もそんなに真っ赤で外出とか大丈夫なのか。
まぁコンビニはすぐ近くにあったし、数分で往復できる距離ではあるが。
コンビニくらい大丈夫だろうと思う思考とは裏腹に、気づけば律の腕を掴んで「危ないから行くな」と、そんな事を口走っていた
「は?大丈夫だっつの」
「……だよな。」
「お前意味分かんねぇな。」
律はいつも通り少し不機嫌そうな態度。
大丈夫だよな。少しの距離だし。
でも、じゃあ行ってこい。とも割り切れない自分がいる
…つか、こいつもこいつだろ。
さっきあんだけ思い詰めといて少し調子戻ったと思ったらこんな夜中にコンビニ行くとか。
文句を言っている律にジャケットを着させ、「俺もついてく」と一言だけ言った
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