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本当はそのまま家に帰る予定だったが急遽予定は変更。
ちら、と助手席を見ればつまらなそうにあくびをしていた
そういう失礼な態度をとるやつには意地悪して思い切り遠くまでいってやろう。
片道2時間。
あえて高速には乗ってやらない。
「………あ、県境。」
しばらく運転していれば看板を見た律が小さく口を開いた
寝てると思ったが静かにしていただけで起きていたらしい。
途中で寄ったコンビニで買ったらしい飴を舐めている
お昼を買わせるつもりで寄ったが、お腹は空いていないからいいと飴を買っていた
静かに舐めていれば可愛げもあるのにバリバリと噛み砕く音が聞こえて可愛げはそこで無くなった
「…座ってんの疲れた」
「座席倒してもいいけど」
「え、それ多分俺寝るよ」
「別にいいけど」
「良いんだな?ほんとに寝るからな」
「おう」
返事をすれば律は座席を倒して、飴をぎゅっとお腹に抱えるようにして目を瞑った
寝れるときに寝てくれ。
俺だって一応お前を心配してるやつの一人なんだから。
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