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「んー…さむ…」
「起きたか。」
あえて窓を全開にする
目的地についたのだ
丁度昼の時間帯。
そこから見える景色は町並みがよく見えてきれいだった
んん、と目を擦りながら体を起こした律。
その拍子に落ちた飴の袋を拾ってやる
「少し降りるか。」
「わかった…けど寒いから窓閉めて」
車が暖かくなって、目が覚めたら行く。とわがままな律に苦笑する
でも何だかんだ、こういう小さなわがままが可愛く聞こえてしまうんだから不思議だ。
シートを起こしてぼーっと外の景色を見て、それからしばらくすると意を決したように車のドアを開けた
「…ここどこ?」
車から降り、展望台スペースへ移動しながら律が問う
地名が書かれた看板を指させば「凄い遠くに来たな」と嬉しそうに腕にくっついてきた
展望台の手すりに寄りかかりながら街を見下ろす
ビルが密集見ているところ、ほとんど山しかないところ、住宅が多いところ。ここからならそれらすべてが見渡せた
「あそこ行きたい」
指された場所は海の方だった
「お前海好きなの?」
前にも行きたいと言っていたのを思い出す
あれは寒かった。
「すげー広いから見てて飽きないんだよ」
「行きてーの?」
「うん。…連れてけ」
「まぁ良いけど」
車に戻ると行きで寝たから元気が出てきたのか、音楽をかけて海に行くまでの道のりをるんるん気分で楽しんでいた
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