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「また変なこと考えてんだろ」
「…変じゃない」
「そんな不安そうな顔しなくても大丈夫だって。な?」
ぽんぽんと、後ろからお腹を撫でられる
「あ、そうだ。お前に見てほしいものあるんだ」
「…なに」
そんな言い方されたら気になる
身体をひねって顔を向ければ、涙のあとを拭われて、スマホの画面を見せられた
「…眩しい」
スマホの明るい画面に目を細めれば、さり気なく1番暗い灯りにしてくれた
「…あ。ほしい…」
画面にうつっていたのは、格好いいヘビのデザインのピアスだった
「こっちもあるぞ」
次に表示されたのは何か黒のもふもふした柔らかそうな服。
パジャマか?これ。
「…表示すんの間違ってるぞ」
「間違ってねーよ」
「お前が着んの?…やめた方いいぞ」
黒だしそんなに変ではないだろうけど、なんせふわふわしてる
紘はそういうイメージないからな。
まぁ、こういうのが好きなら別に否定はしないけど。
「俺じゃねーよ
お前に買ってやろうかなって。ピアスとどっちがいい?」
「…服選ぶと思う?」
「選ぶかどうかは知らないけど多分似合う」
「嬉しくねー」
「じゃあピアス?」
「…まじで買ってくれんの?」
「いいよ」
「ほんと?嬉しい」
ヘビの他にも色々な種類があるらしく、次から次へと見せてくれる格好いいピアスに釘付けだった
よくネットで調べてるけど、見たことがないものばかり。
楽しくて、つい会話も忘れて見入ってしまった
紘が凄く優しい感じにずっと頭を撫でてくるのが気になるけど、今はピアスを見るのが楽しくて構ってられない
「…これにする!」
やっとの思いで決めた頃には結構時間が経ってしまっていた
「りょーかい」
それでも、そんなことを気にもとめない様子で、にこり。と少しだけ笑顔をつくってくれた
ピアスに夢中になっていて気づかなかったけれど、いつの間にか足にかけられていた布団に気づいた
「よし、このまま寝んぞ」
腕の中から逃してくれず、そのまま一緒に横にさせられる
「眠くない」
「寝れる」
「ほら、眠くなってきた」とか雑なこと言い残して紘は目を瞑ってしまった
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