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気持ちよく、温かい布団の中で寝ていたが隣で寝てたであろう人物が動くから目が覚めてしまった
「…ふぁ。」
とっても大きな欠伸をしている
「お前は寝てろ。
ほら、まだ寝れんだろ?」
「…寝れる」
「な?寝てろ寝てろ」
優しく布団の上からぽんぽんと叩かれ、言われるがままもう一度目を閉じる
布団は温かくて気持ちい。
柔らかくて、良い匂いの毛布に頭ごと埋れば直ぐに眠れた
自然と、目が開いた
枕元のスマホに手を伸ばし時間を確認すれば8:00丁度
ぼーっとする頭を起こして壁によりかかる
…紘は仕事か。
全然、眠れていないんじゃないだろうか。
俺のせいで。
せめて、今日は早く眠ってもらおう
その為には夜ご飯を作っておいたり、お風呂を沸かしたり、できることは沢山ある
…って、そういう事じゃないよな。
早く帰れって話だよ。
仕事もいい加減行かないと。
それは、痛いくらい分かってんだけど……
頭に浮かぶのは、暗がりの中一人でしていた残業や教頭の鋭い視線、かけられた圧力
そしてやはりあの日のことで、どうしても行くだけの勇気が持てない
何なら、一人で外出するのも嫌で今は紘がいてくれないとただの引きこもりになりそうだ。
いてくれても、引きこもりになってるけど。
今日、紘が帰ってきたら家まで送ってもらおう
少しものお礼として軽く夕飯くらいは作れる
冷蔵庫を見て、肉じゃがを作ることにした。
家庭的過ぎるだろうか。
でも、野菜を切って弱火で放っておけばできるので簡単で美味しい一石二鳥の料理なのだから仕方ない
もし文句を言われたら、言い返してやる。
夜までは時間があり過ぎるのでゆっくり俺のペースでつくる
途中、じゃがいもの皮むき中に飽きてテレビを見たり、人参の皮を剥くのが面倒くさくなって途中から皮付きになっていたりするけど、まぁいいだろ。
そうして出来た肉じゃがは適当に作った割に美味しくて、時間も午後3時といい時間になっていた
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