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「律が料理上手なの意外すぎなんだけど」
味付けも美味しいし、柔らかく出来上がっていて意外としか言いようがない
いや、料理できるとかまさか過ぎるだろ。
「美味い?」
「美味い。」
びっくりするほどに。
でも…とか言って帰りたげで、終いには、うーうーと唸りはじめたので、ぐい。と抱き寄せて「大丈夫だから」と優しく言えば「ほんとに?」とすがるように聞かれた
俺には分からないけどこいつもこいつで色々考えて、不安になっているんだろう
頷けば、納得してくれたようで大人しくなった
そして今は夕食を食べている。
律が作った肉じゃが。
「勿体無いから明日の朝の分も残しとこ」
「そんなにかよ」
呟けば可笑しそうに笑われた
「笑ってないでお前も食え」
さっきから全然食べていない
きっと朝も昼もそんなに食べていないんだろうし、留守番中に倒れでもされたら大変だ
「…あ、うまい。俺天才」
パク、と小さい人参をモグモグして自分を褒め称えている
「ありがとな」
感謝の言葉を言うのはあまり慣れないけど、作ってくれたことには感謝している訳だし、言わないと律には永遠に伝わりそうにないからそれを口にした
律は照れ臭そうに笑ったけど、こく。と嬉しそうに頷いた
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