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「律、もっと寝る?俺起きるけど」
布団の上から軽く叩いて聞いてみればもぞもぞと出てきた
「朝飯食おう」
「…ん。」
ぼんやりとベッドに座ってケータイを弄る姿を横目に、ベッドから降りキッチンに向かった
昨日の夜、あえて少しだけ残しておいた肉じゃがを温め直す
2人分のご飯をよそい、テーブルに並べる
1日置いた肉じゃがは更に美味しそうな色になっていた
…てかあいつ全然起きてこねーな。
二度寝をかましてるかもしれない。
人に用意させておいて自分は二度寝かよ。
あいつらし過ぎて呆れつつも、名前を呼べば小さい返事が聞こえた
「…何か凄い寝癖ついてた。」
起きてきた律は自分の髪に触れながらそう呟いた
「あ?あーほんとだ」
ぴょこん。と上に跳ねている毛がある
「寝癖とか普段ならない方なのに
…いただきます。」
「確かに見たことないかも」
何の意味もなさない会話だがそこそこやり取りが続く
朝食を食べ終え身支度をする中、律はソファでまたもや、うとうとしていた
目覚め悪いよな。
いつも、直ぐには起きない
しばらくうとうとしたり二度寝をしたり、覚醒までに時間がかかる
「んじゃあ、行ってくるな。」
「…早いな」
「まぁな。昼もちゃんと食えよ
行ってきます」
「…うん。 いってらー」
ひらひら、と半分夢の世界から挨拶をしてくれた律に苦笑しつつ、家を後にした
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