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あれから陽は学校に来ておらず、連絡も無いままだった。
やはり、保健医が家に来る。というのはなんというか、緊張するのだろうか
担任である俺ならば、プリントでも渡しに来たのかな、くらいだけど保健医と言われれば自分のことをなにか聞かれるのではないかと不安になったりするのかも知れない
やっぱり、俺が行ったほうがいいかな。
紘に散々「仕事行きたくない」と訴えながらも無理やり学校まで送り届けられ、仕方なく職員室までの道を歩いた
デスクについて仕事を始めるとさっきまでのどうしようもなく嫌だった気持ちは、仕事モードがオンになったおかげで段々と薄れていった
そして今は出席簿を見ながら陽のことを考えている。
「椎名先生」
名前を呼ばれ、顔を上げれば保健医が立っていた
「少しいいですか?」
「はい」
話はやはり陽の事で、俺と同じようなことを思っていた。
とりあえず、何とか学校に来てもらいそれから少しずつ話したいと言うことだった
でも、俺は何となく陽はもう学校に来ないんじゃないかと思う
なんの根拠もない。
ただ、何処かでそう思った。
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