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日の出から8:30までは結構な時間がある。
でも、だからといってどうにかできる訳でもないので拗ねる律を横目にテレビを見ながら時間を待った
「そろそろ行くか」
時刻は8:30。
今から行けば確実に開いている。
「あー…待って」
いざ行くとなると緊張するのか、一度立ち上がった腰をもう一度ソファに戻してしまった
「………やっぱ明日行く、かな」
だってよく考えたら日曜じゃん。知り合いいるかも知れないし…と歯切れの悪い律。
「明日でも良いけど、俺は付き合えねーよ?」
流石に仕事までは休めない
「…だよなぁ…やっぱ行く。行くから…少し待って」
胸に手を当てて、きゅ。と目を瞑っている
あー。とか、うー。とか唸りながらも、俺を待たせているのが気掛かりなようで「もう少しで行くから。」と焦ったように言われる
「いや、ゆっくりで良いけど」
とりあえず一旦落ち着け。と背中を撫でてやる
こいつこんなんで大丈夫か?
不意に明日から1週間ひとりにさせるのが心配になってくる。
「んー……いく…行かない……行く…」
何かすげー葛藤してるし。
さらさらの黒髪を撫でていれば突然立ち上がった。
そして一言。「今なら行ける」と。
突然だな。
兎に角、決心がついたらしい律を助手席にのせて車を出した
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