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なんとあばら骨2本にヒビが入っていたらしい
通りで痛み続けるわけだ。
痣になった部分は湿布を貼って冷やしてくれた
骨が折れていないということと、痛みの原因が分かってスッキリする中、今から向かう先のことを考えると気が重い
駐車場に出ればさっきのせんせーの連れの人が車に寄りかかってタバコを吸っていたのですぐに見つけた
「あのーっ」
それでも、いつもの元気でチャラチャラしたキャラを死守すべく声のトーンを上げて笑顔で駆け寄った
「走んな、転ぶぞ」
そう言いながらも紘さんは俺を見つけるとタバコを消した。
助手席の車の窓があいていて、せんせーと話してたのかと納得する
せんせーはにこっといつもの笑顔で微笑むと「どこ行きたい?」と小首をかしげた
綺麗な人だとは思っていたけれど、今日は一段と目をひく
妖艶な雰囲気があって色気がすごい。
そしてせんせーの面倒を見ていると言っていた紘さん。
整った顔立ちをしていて、かっこいい。
口調は少し荒いと思ったけど、さっきぶつかった時せんせーの薬を持ってあげていたし、今日運転してきたのも多分紘さんだ。
髪は黒だけど瞳だけは焦げ茶で、人柄の良さが滲んでいるような、面倒みの良さそうな優しい色だと思った
この二人は恋人同士なのかな。
休日に一緒にいたり病院に付き添っていたり。
「どこでもいいっすよ!」
「じゃあどっか入りやすいカフェとか無いの」
「なんで俺に聞くんだよ。自分で調べろ」
「は?やだよ」
「めんどくさがりかよ。」
なんか意外。
せんせー意外とわがままさんだ。
またまた発見した意外な一面にふふ、と思わず笑ってしまう
ポケットに入っていたケータイを取り出すとネットで軽く調べて紘さんに「こことかどうですかー?」と見せればせんせーが「じゃあそこで。」と賛成してくれた
「酔ったら言えよ」
紘さんがせんせーに言っているのが聞こえる。
大切に、されてるんだろうな。
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