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「───で、こっちがトイレ。覚えた?」
「前も来たことあるから大丈夫」
家に着くとまずは部屋の案内をした
泊まりたいとお願いしてきた時は可愛かったのに、実際に来ると特に緊張もないらしくいつもの調子でさっぱりと返される
でもそれが律だからそれで良い。
そういう気持ちに素直な律が可愛いと思ってんだから。
部屋着を貸して、それから夕食の準備をする
料理なんて普段全くしないけど、できないというわけでは無い
帰り際によったスーパーで買った食材。
律が大人しく着替えて、リビングのソファに座ったのを確認してから夕食作りを始めた
「今日の11時から映画やるって」
「へー」
「反応が雑。」
………こいつ、俺がお前のこと気になってるって言ったらどう思うだろうか
男同士で無いだろと思うか、逆に距離を置かれるか、それとも、真剣に悩ませてしまうだろうか。
俺だってまだ気持ちがはっきりしたわけじゃない。
けど、性別関係なく律に特別な感情を抱いてしまいそうな、そんな気がしている
「なぁ、聞いてんの?」
「…聞いてない。なに」
「だから、11時からの映画。見ようって言ってんの」
「あー、おう」
映画か。
しばらく見てないな。
このもやもやした気持ちには取り敢えず蓋をして、今は夕食を作ることに集中しよう
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