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夕食
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晩飯につくったのは具材を多めに入れたスープと、オムライス。
我ながら結構上手くできた。
でも律はどこか食欲が無いようで、箸はあまり進んでいなかった
それよりも頭が痛いのか、時折撫でたり叩いたり振ったりしている。
精神的なところからくる頭痛ってそれを収めるのに市販の頭痛薬でも効くのだろうか
あれこれと考えながら、でもそれを律に悟られないよう意識する
「あ、お笑い番組やってる」
少し反応の悪いチャンネルを回しながらぼんやりと見ていれば特番でお笑い決定戦をやっていた
普段はあまり見ないけど律とかなんとなく好きそう
「みる」
聞こえてきた返事に苦笑して、それからチャンネルをとめた
思わずといった風に時折笑う姿は可愛い。
夕食を食べ終え、ソファにふたりで座りながら話しているときもまだお笑い番組はやっていた
そろそろ決勝か。
「なぁ紘」
「ん?」
「膝、乗ってもいい?」
「聞いてくんの珍しいな。いいよ」
ほんとに珍しい。
こんなこと聞いてくる奴だったか?
ちょこん。と乗ってきた律は相変わらず軽くて小さい。
身体に力が入っているのが分かって優しく腹部を撫でていれば次第に力が抜けてきて体を預けてくれた
「律って今まで付き合ってたやつどんな人だったの」
特に深い意味は無い。
何となく、どんなやつを好きになってきたんだろうと気になっただけ
「その話面倒くさそう」
ふぁ、と欠伸をしたこいつ。
今までどんな恋愛をしてきたのか正直気になる
だって結構わがままだったり、かと思ったら不安定なところがある律。
そもそも、他人を本気で好きになったこととかあるのか?
「面倒くさくねーだろ」
「そう?
んーと…付き合ってたのは3人?いや4?そんくらいで面倒くさくなって別れた」
どんだけ面倒くさがりなんだよ。
「付き合ってたのは女?」
「俺のこと好きとか訳わかんねぇ事言ってくる男はお前くらい」
「じゃあ童貞では無いのか」
「当たり前だろ。中1で卒業したわ」
「早くね?」
「ヤんないと寝れなかった。まぁ、相手いたしな」
一見、ただのやばい発言だけど時期が時期だ。
あまり踏み込むのは傷をえぐりかねない。
「後ろは俺が初めて?」
こんなこと聞くのもあれだけど。
「当たり前。
…つか何か、思い出したらムズムズしてきた」
「今日はヤらねぇよ?」
「俺ムズムズしてんのに?」
何その可愛い言葉。
「ヤらねぇ。ほら、風呂入ってこい」
「むかつくー」
むぅ、と怒ったようだったけど風呂を促せば大人しく風呂場へと足を向けた
今の律に無理をさせるのは良くないよな。
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