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面接
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結局あの日、紘は本当に俺が寝るまで起きていてくれて、腕枕もしてくれたし抱きしめてもくれた
腕はやっぱり硬かったけど高さは丁度よかった
今まで過ごした『あの日』の中で圧倒的に早く寝落ちたし、睡眠時間も長かった
何事もなく過ごした昨日。
そして今日はついにやってきてしまったアルバイトの面接日だった
午後からだったけど朝、紘と一緒に起きて朝食を摂る
既に緊張しはじめていた。
「じゃあ行ってくる。面接がんばれよ」
やはり食べるスピードで遅れをとって、あっという間に紘は準備を済ませた
行ってくるという言葉に顔を上げた
「いってら。がんばる」
「終わったら連絡頂戴」
「なんで?」
「欲しいから」
紺色のネクタイを結びながらさらっとそんな事を言われる
「連絡ほしいの?」
「よろしく」
不思議な紘。
ガチャンとしまった扉。
夜に帰ってきたとき、いい感じだった。って言えるように頑張ろう
いつの間にか俺の頭の中には紘が住み着いていて、少しでも良い自分を見せたいと思うようになってきていた
「15:00から…」
電話中にメモしたものを何度も見直し間違いが無いか、確認に確認を重ねる
家の時計とメモを見比べ続け、14:30に家を出た
久しぶりのスーツに久しぶりの髪型。
何だか違和感。
いつも部屋着だったからスーツはどことなくかたくて、姿勢を正されるようだった
徒歩で15分あれば着く距離。
あまり早くつきすぎても良くないし、久しぶりに着たスーツで道のりをゆっくりと歩いた
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